筆と音

絵を描きました。

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「巨匠に学ぶ構図の基本 名画はなぜ名画なのか?」


絵の構図とは、それはそれは悩ましいもの。
小さなモチーフを数ミリ移動させたり、花弁を1枚加えたり減らしたり、
そんな些細なことで画面から受ける印象は変わります。
野性の勘だけでは限界があるし、かといって考えすぎてもますます
解らなくなる。
客観的に考えるには、やはり偉大な先人の作品から知恵を借りたい。

・・・とは言うものの、「構図の検討」とはどういうことか今ひとつピンと
こなかったり。
そんなときにお勧めの本です。
美術の教科書でもおなじみの有名作家の作品を例に解りやすく解説
してあります。



巨匠に学ぶ構図の基本 名画はなぜ名画なのか?/視覚デザイン研究所(2009)



この本の良い点は、本来の作品と、構図を変化させた画像両方を比較
して見せているところ。
構図の変化だけで随分と印象が変わることを目で見て納得できます。
好きな画家の絵が魅力的に見える理由を知るのも、純粋に楽しい。
迷った時や何かヒントを得たいときに読み返しています。





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菊花





菊花




26 × 18.4cm  紙、透明水彩  2016・夏




縁あって谷崎潤一郎の「春琴抄」をテーマに描いてみた。
恥ずかしながら今まで読んだことがなかったので良い機会だった。

よくショッキング(?)な描写ばかりがクローズアップされるが、話の内容は
主に過去に記された文章を軸に展開され、そこに伝聞だったり、憶測の域を
出ない証言が加わって構成されており、どれも真偽のほどを知るすべはもうない。
全体を通してみるとそれら派手なエピソードの数々も、かえって時の経過を
感じさせるばかりであり、人々の記憶から完全に消え去ってしまう日も近い。

冒頭とラスト、訪れる人も絶えかけた墓に手向けられる菊だけが辛うじて作中の
現在と過去をつないでいる。
そんな物語だったように思う。



春琴抄/谷崎潤一郎(1933)




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今回のもうひとつの「初めて」は、水彩紙。
ランプライトという銘柄を使ってみた。
かすかにクリームがかった目に優しい柔らかな白地。
絵の具の定着は弱めだが、その分、色が沈まない。
着彩後にもう一度水を使って絵の具を動かし、表情をつけるのも面白かった。
30号くらいのパネルに張って描けるような大きなサイズが無いのが残念。
かなり気に入ったので、あれば是非使ってみたいところ。



ミューズ 水彩紙 ランプライトブロック F2 300g ホワイト 15枚入り





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