筆と音

絵を描きました。

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花篝(はなかがり)



 

花篝




19.4 × 14.0 cm  紙、透明水彩、ガッシュ、水彩色鉛筆  2016・秋



今回のグループ展用に制作。
日本画の展示会で桜の作品があって、自分でも描いてみたいと思った。

イメージは加藤周一 作詞、中田喜直作曲の「さくら横ちょう」。
別宮貞雄が作曲した版と比べると、中田版は繁華街の明かりに照らされた
桜をみるような気持ちになる。
同じ歌詞でも曲でだいぶ印象が変わるものだ。

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紙はハーネミューレのセザンヌ水彩紙を使ってみた。
絵の具の定着は強い方だと思う。
描き心地は、落ち着いた上品な紙、という印象。
透明水彩ではよくあることだが、乾燥後に若干色が沈むため
気持ち派手目に色を載せると良さそう。
滲ませると乾燥後には均質なグラデーションになる。
絵の具だまりの縁に現れる色の濃いラインが美しい。

個人的には滲みに微妙にむらがある方が好みなので、その点は少し
行儀が良すぎて物足りないような気もする。



ハーネミューレ セザンヌ水彩紙 中目300g




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菊花





菊花




26 × 18.4cm  紙、透明水彩  2016・夏




縁あって谷崎潤一郎の「春琴抄」をテーマに描いてみた。
恥ずかしながら今まで読んだことがなかったので良い機会だった。

よくショッキング(?)な描写ばかりがクローズアップされるが、話の内容は
主に過去に記された文章を軸に展開され、そこに伝聞だったり、憶測の域を
出ない証言が加わって構成されており、どれも真偽のほどを知るすべはもうない。
全体を通してみるとそれら派手なエピソードの数々も、かえって時の経過を
感じさせるばかりであり、人々の記憶から完全に消え去ってしまう日も近い。

冒頭とラスト、訪れる人も絶えかけた墓に手向けられる菊だけが辛うじて作中の
現在と過去をつないでいる。
そんな物語だったように思う。



春琴抄/谷崎潤一郎(1933)




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今回のもうひとつの「初めて」は、水彩紙。
ランプライトという銘柄を使ってみた。
かすかにクリームがかった目に優しい柔らかな白地。
絵の具の定着は弱めだが、その分、色が沈まない。
着彩後にもう一度水を使って絵の具を動かし、表情をつけるのも面白かった。
30号くらいのパネルに張って描けるような大きなサイズが無いのが残念。
かなり気に入ったので、あれば是非使ってみたいところ。



ミューズ 水彩紙 ランプライトブロック F2 300g ホワイト 15枚入り





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